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「先生がプリセプターで良かった」と言ってもらえる瞬間が嬉しい

薬剤師  2018年入社

向江 晶子

TALK 01

新人さんはどうですか?

いろんな子がいます。性格も考え方も全員違う。1人ひとりの特性を見て、できるだけその子にあった育成ができたらいいなって思っています。
 

数年前、もっと高いレベルに挑戦できる能力があるのに「私はここまで」って自分で線を引いてしまう子がいました。その子には『ストッパーを外してあげること』を大事にしてました。上手くできたときはたくさん褒めて「次はここができたらもっといいね!」って次の目標を明確にする。ダメ出しではなくて”自分を褒めてあげられるようになる”ことが目的です。新人の頃って、落ち込むことやうまくできないこともたくさんあるから「ちゃんと前に進んでるんだよ、頑張ってるんだよ」って気づいて欲しくて。「私できることが1つ増えた。成長した!」って自分で気づけること自体が立派な進歩。
 

そうやって成長と失敗を何度も繰り返しながら、育って行って欲しいなと思います。

TALK 02

新人さんに大事にして欲しいことは?

薬剤師は『命に係わる仕事』であることを忘れずにいて欲しいです。緊張感を持って、1つひとつの仕事を大切にして欲しい。何かミスをしたときは「このまま患者さんに渡ってたらどんな影響が出てただろう?」って一緒に想像して、「じゃあそのミスを防ぐために、次回はどう行動すればいいか」の改善策を一緒に考えるようにしています。
 

どの仕事にも優劣はありません。「お薬は患者さんが体内に入れるもの」と考えたら全部が大切な仕事。”ただ作って渡せばいい”ではなく『どうしてミスをしてはいけないか/何を大切にしないといけないか』まで伝えるようにしています。
 

ある年、新人の子に「このミスは信用につながるから、責任を持って慎重にやっていこうね」と話したことがありました。先日3年目になった彼女が、新人にその話をしていて「聞き覚えのある言葉だなぁ」と思ったら「私があのとき話した内容だ!ちゃんと心に留めてたんだ。響いてたんだなぁ」って嬉しくなりました。そうして彼女たちが頼もしく成長していく姿を見ると、教育に関わってて良かったなぁってやりがいを感じますね。

TALK 03

タケシタの魅力をひとつ教えて。

処方内容のおもしろさ!総合病院門前って、軽いものから重いものまで多彩な処方箋が来るから飽きることがないんです。
 

7年目の今でも「え、なにこれ?」っていうケースに出逢うことがあります。例えば適応外の処方で、患者さんがDr.から聞いた説明と私の認識が何だか噛み合わない…。疑問に感じて調べたら最近、学会で新しい報告が上がっていました。「なるほど、だからこの処方で来たのか!疑義照会するか悩むなぁ…うーん、先輩だったらどうしますか?」って周りとプチ作戦会議をしました 笑
 

先日は、皮膚科のDr.に疑義照会した際、私が1mmも思いつかないような斬新なアプローチの変更案を提示してくれて「おぉその発想はなかった!すごい!」って感動したこともありました。こんな風に年数を重ねても初めての処方に出逢えるのが刺激的だし、「その手があったか!」って目から鱗な方法に出逢える時が『薬剤師人生楽しいな』って思える瞬間。まだまだここでいろんな経験を重ねたいです。

TALK 04

大事にしてることは?

学ぶ姿勢かな。「慣れで仕事をしない」ことは意識しています。毎年新しい疾患が発見され、新薬が誕生して薬の副作用も追加される。勉強することを止めたら、そこで成長は止まってしまいます。
 

私は新人の子全員に『アンテナを張る重要さ』を伝えています。視野を広く持つことは、自分の幅とチャンスを広げることにも繋がるから。もちろん私自身も実践しています。例えば「さっきこんな処方があってさ」って知らない情報が聞こえてきたら、「私も知りたい!」って教えてもらいに行くように心掛けています。
アンテナを張って、知らない情報や知識は積極的に収集する。「成長すること/考えること」を止めたら終わりだと思う。今年で7年目になりますが、何年経っても日々勉強です。

TALK 05

どんな薬剤師を目指して欲しい?

皆には「患者さんに真摯に向き合える薬剤師」を目指して欲しいなと思います。この店舗は一包化も多いし、服用コンプライアンスまでしっかりフォローすることが重要。「残薬あるんですね」で終わらせず「何十錠ありますか?」と、”ちゃんと服用できているか”まで対話を通じて踏み込んで確認する。薬局薬剤師として『次回受診日までのお薬に責任を持つ』気持ちを胸に、真摯に丁寧に仕事に取り組んで欲しいです。

 

嬉しかった瞬間は、新人の子が「この店舗に研修に来てよかった」って言ってくれた時ですね。3カ月間一緒に悩みながら頑張った子が「私、向江先生がプリセプターで良かった」って言ってくれた時はものすごく嬉しかったです。『やった甲斐があったなぁ』って達成感を感じましたね。
 

どんな子と一緒に働きたいかですか?うーん、積極的な子かな。それから知識に対して貪欲な子。いろんなところにアンテナを張って、気になったことは自分からどんどん質問に行ける子と一緒に働きたいですね。
また今年もどんな子がやって来るのか楽しみです。

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